スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • [--/--/-- --:--]
  • スポンサー広告 |
  • トラックバック(-) |
  • コメント(-) |
  • この記事のURL |
  • TOP ▲

[読書]戦場の生存術 

柘植久慶著。
実際に戦場に赴き、軍人として活躍した著者が語る生存術は圧倒的。

装備の選び方や、武器の活用方法などの解説からリアルが滲み出ている。
もちろん戦争では避けて通れない命の奪い合いにも触れており、生き延びるためには容赦は無用、躊躇すらしてはならないと説いている。
自分がやらなければ逆にやられるのだから、先手必勝は道理だ。
戦場に赴くと決めたときから、命の奪い合いがあることは覚悟しなければならない。
このような内容が苦手な人には、本書は向かないかもしれない。

一方で驚いたのは、歩兵部隊が戦車や戦闘機へ対抗するにはどうするのかを描いた章だ。
素人考えでは逃亡あるのみと考えてしまうが、対抗手段を講じるのが優れる場面もあるようで、様々な手段が提示されている。
命のかかった状況では、逃亡を含め、どうにかして対抗手段を考えないとあっという間に全滅に繋がるため、必死に考えた末の行動なのだろう。

また、全体を通して感じたのは、周囲に対する気の張り方がハンパじゃない点だ。
気の緩みが絶命に直結する戦場だからこそ、四六時中、気を張っていなければならず、疲労もあっという間にたまっていく。
肉体的にも精神的にもタフでなければ、生きていけないという点は納得のいくところだ。
あわせて、かなり頭の切れる人が指揮を執らないと、犠牲は後を絶たないことも想像できる。

本書が書かれたのは10年以上前であり、現在に至るまでの間にも武器は驚異的に発達しているはずだ。
最先端の装備により戦場も様変わりしていると思われ、今となっては単なる読み物と化している部分もあるだろう。
しかし、自分を含め平和ボケした日本人にとっては、どの部分を読んでもどこか現実離れした別世界のように感じるのは確かで、戦争というものを考える機会としてよい刺激になる。
戦線における生き延び方を淡々と語る様子は、作り物のドキュメンタリとは違い、圧倒的なインパクトを与えてくれる。
世界各地では、本著に書かれているような惨状が現実のものとして繰り広げられていることを忘れてはならない。


戦場の生存術 (中公文庫)
柘植 久慶
中央公論社
売り上げランキング: 258737

  • [2008/10/15 17:00]
  • 書評 |
  • トラックバック(0) |
  • コメント(0) |
  • この記事のURL |
  • TOP ▲

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。