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[読書]ニュー・ニュー・シング(NEW NEW THING) 

起業家ジム・クラークの伝記と言えそうな一冊。
3DCGの大家シリコングラフィックス社を作り、Webブラウザの先駆けネットスケープ社を創業→株式公開で莫大な資産を築き上げた男。
スタートアップが集う町“シリコンバレー”に、その文化を根付かせた人物といえよう。
元々は大学の先生をしていたとは思えないほど気難しい気質だが、根っからのアントレプレナであり、エンジニア視点を以って上場企業を3社も生み出したのだ。

ジム・クラークが生み出した企業の中でも有名なネットスケープへの資金流入は、まさにITバブルの始まりを象徴する出来事だった。
赤字を垂れ流している企業であっても将来性を見込んで株式に莫大な価格がつくという、一見不思議なお金の流れが発生するようになった。
そして複数の上場企業を作り上げたジム・クラークを、ウォールストリートの面々はある種の錬金術師と認めたことが、その流れを加速させた。
自然、スタートアップ企業のゴールは、株式上場により莫大なお金を手にすることに設定された。

ジムクラークは、その後もネットワークに接続されたテレビや、医療業界に切り込むソフトウェアなど、数々のコンセプトをぶちあげ企業。
医療ソフトウェアサービス会社「ヘルシオン」が上場するなど、莫大なお金を集めた。


本書には、上記のようなエピソードが沢山収録されており、ジム・クラークの歩んだ道をなぞることができる。
通読して感じたのは、自らが立ち上げたそれぞれの会社で重要な要素を学び取り、次の起業に結び付けている点が、複数の上場企業を生み出す実力に結びついている。
シリコングラフィックス社ではスーツ族との対立を経験し、エンジニアの立場を尊重する文化をネットスケープで堅守した。
そのネットスケープ社では、IEをひっさげたマイクロソフトと真っ向勝負するなど、ブルーオーシャンがレッドオーシャンに変貌を遂げる中で血みどろの争いを経験している。
生涯を通してマイクロソフトとぶつかり合ったという点は見逃せない点だ。
大企業に睨まれることのプレッシャや、スーツ族との駆け引きを熟知しているあたりが、一流起業家たる所以なのだろう。

ジム・クラークの生涯を通して、シリコンバレー文化を黎明期からなぞることができる一冊だ。


参考:
ジム・クラーク (事業家) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF_(%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E5%AE%B6)


「ニュー・ニュー・シング」を読もう
http://www.mochioumeda.com/archive/biztech/001218.html



ニュー・ニュー・シング
マイケル ルイス
日本経済新聞社
売り上げランキング: 41725

  • [2008/12/17 21:19]
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