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[読書]レインボーズ・エンド 

SF長編。ヒューゴー賞、ローカス賞を受賞しているのだから、世間から評価されているといえるのだろう。

本作で焦点の当てられる技術はウェアラブルコンピュータ、AR(Augumented Reality)、高度に発展したネットワークだ。
これらは既に身の回りに出現し始めているため、作品の中で想像を絶するようなぶっとんだ技術が登場するわけではない。
しかし今、目にできる技術が高度に発展し、世界の根幹を形作っている様子は、強烈に目新しく空想が掻き立てられる。
理系ならわくわくすること間違いなしだ。

先を行き過ぎず、想像できる範囲にあるからこそ、SFながらもリアルに感じられる。
そんなギリギリのラインを攻めるのが、とても巧い作品といえよう。


世界観はこんな風だ。(ややネタバレ)
子供たちはウェアラブルコンピュータを使いこなし、一見して操作すら無しに情報を引き出す。
さらにはAR空間では多種多様な空間が交錯しており、人々は自分の好きなAR空間の中で生活している。
どこにいても高速なネットワークに繋がる、究極のユビキタス社会が実現されており、情報の源泉に事欠くことは無い。
頭に情報を詰め込むことではなく、索引を詰め込み、そこから如何にして情報を巧みに引き出すかが究極の処世術。
身の回りにあるものは、ほとんどすべてがブラックボックス状態だが、仕組みを知ることではなく、多種多様の技術を組み合わせて使いこなすことに重きが置かれる。

また医学も高度に発展しており、アルツハイマーの治療、若返りが現実のものになっている。
さらには究極の教育として、短時間に高密度の情報を脳みそに叩き込むことで、知識・技術を習得するシーンも登場。
脳みそへ強力な負荷をかける行為として危険視されているものの、誰もが夢見る体得手段だろう。


そんな世界と向き合う三世代の登場人物たちが、世界レベルの事件を背景に織り成す人間模様。
これこそが本書の見所だと思う。
高度な技術に囲まれた世界に思いを馳せつつ、そんな中でも失われない人間くささ噛み締めて読もう。


レインボーズ・エンド上 (創元SF文庫)Amazonで購入
書評/SF&ファンタジー

  • [2009/08/04 22:31]
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