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[読書]クラウド時代と<クール革命> 

角川書店の経営者、角川歴彦が綴る、現代とこれからの情報社会。
日本を代表する出版社のトップが語る、というのが一番の見所。
出版会の重鎮から見ると、昨今のウェブ界隈の動きはこう見えているんだなぁと、新たな視点を与えてくれる。

本書は2010年3月初旬の10日間程度、ウェブで全文を無料公開していた。
ブラウザで一冊の本を読むという経験を積める貴重な機会になった。
この体験が、本書でも言及しているクラウド時代のコンテンツ流通に関して、一つの視点を与えてくれるのは間違いない。

さて、内容はというと。
正直なところ「クール革命」というコンセプトはいまいち理解できなかったけれど、今の日本の状況を嘆いている点にはおおむね同意できた。
そういう意味では、序盤~中盤あたりが面白かったかな。

メモしておきたいと思った点をいくつか。

日本家電メーカの問題は、1つ1つのプロダクトアウトにこだわりすぎ。全体の構想が描けていない。

これはなんとなく自分も思っているところ。
強烈にインパクトを残すプロダクトというのは、それ自身で閉じていることは稀。
そのプロダクトを生活に取り入れることの素晴らしさを、トータルコーディネイトするような形で提案してくれる。
さりげなく差し出される提案も素敵な形になっていることが多く、消費者を巻き込んで伝播することが多い。


クラウドでもB2BとB2Cでビジネスの振る舞いは異なる。
B2Cにとってのクラウドはインキュベータになっている。

クラウドに関して、多くの考察をしているのも本書の特徴。
自分が持っていなかった視点でクラウドを語っているため、新たな気づきになる部分も多かった。
特に「クラウド時代のコンテンツ流通とは何かを予感させる動き」として、クラウドを捉えている点は示唆に富んでいる。


後半は政策への言及になっているため、自分にとっては直感的ではなかったけれど
・公共事業としてのクラウド基盤の整備
・ネットは自由にも支配にも影響を及ぼすこと、そしてその大部分はアメリカ企業が握っていること
・インターネットの凄さはパソコンを使わない/使えない人たちの生活も支配しているところ
あたりは、出版会の重鎮としての凄みを感じる部分だった。


下地として「クラウドソーシング」「フラット化する世界」「ブラックスワン」あたりを読んでおくと、理解が早くすらすらと読み進められてよい。
昨今のウェブ業界のパラダイムを出版業界から眺める、という視点を感じるにはよい一冊だと思う。


クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす (ハヤカワ新書juice) フラット化する世界 [増補改訂版] (上) ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質


クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21)
角川 歴彦
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 54

  • [2010/03/15 08:40]
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