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[読書]特捜神話の終焉 

法の世界で生きる人を除けば、検察の世界を知る機会はなかなか無いはず。
新聞やニュースなどで「特捜」という文字を見たり、ドラマ「HERO」でキムタク演じる検事の姿を思い浮かべたり、といったくらいの人が多そうだ。
本書は検察、特に特捜にフォーカスを当て、彼らが昨今訴求した3件の事件を扱っている。

インタビュー形式で各事件を振り返っている部分が大半なのだが、被疑者となった張本人と、検察OBである郷原信郎との対話を収録しているため、非常に面白い内容になっている。
中でも特に目をひくのはホリエモンが登場する「ライブドア事件」だろうか。
ここのところ再び表舞台での活躍が目立つようになったホリエモンが当時を振り返るのだから、それだけでも一読の価値があるかもしれない。

インタビューを通じて、昨今の経済犯罪や政治献金がらみの犯罪を不得手とする特捜の様子が、見事にあぶり出されている。
事件のからくりが顕わになっている点だけでも勉強になる。
もちろんインタビュイーは被疑者であり言い分をすべて鵜呑みにする訳にはいかないだろうけど、読者の頭の中に、検察に対するはてなマークを思い浮かべることには十分に成功している。
筋の通った語り口には、それだけ説得力が備わっているのだ。
社会は、特捜検察が目をつけたら無条件に悪と判断してしまうけれど、鳥瞰できるだけの冷静さを持つことはあらゆる場面で役立つはず。

印象的だったのは、検察の組織そのものに過去の亡霊に囚われている点だ。
旧体質からの脱却がいかに難しいかを知ることができる。
検察だけではなく、歴史のある組織が過去の栄光にしがみつくのは、よくある光景なのは間違いなく、自分の置かれている状況を振り返るのにもよい一冊といえよう。

インタビュー形式で読みやすいうえ、普段ふれることのない世界を学べる一冊だった。



特捜神話の終焉
  • 郷原信郎
  • 飛鳥新社
  • 1575円
Amazonで購入
書評
  • [2010/08/21 03:24]
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