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[読書]アルジャーノンに花束を 

Daniel Keyes著。
1959年に中篇として発表され、その後1966年に長編として書き直された。
邦訳版は1978年に出版。

知的障害を持ったチャーリー・ゴードンの視点で描かれる、一人称の物語である。
本書の最も特徴的な点は、文章をたくみに操り、知的障害者からの視点で世界観を演出しようという試みだろう。
序盤に現れるのは、ひらがなばかりで句読点も一切ない文章。正直とても読みづらい。
しかし時間が進み知能指数が向上するにつれ、句読点が現れ、漢字が現れ、洗練された文章へと変化していくのである。

知的障害者が実際にどのような視点で世界が見えているのか。
この点を表現しようとしたこの作品は、とても興味深いものだった。
1966年の時点では医学的に十分な研究が進められていたとは思えず、著者が想像で書いた部分がほとんどだったと思うのだけど、理解しやすく示唆に富んだ内容だ。


※以降はネタバレです

さて、上記で知能指数が向上すると書いたが、これは知的障害を治す画期的な方法が見つかったことによる。(あくまで小説内の設定)
実験段階で非常に賢いマウスが出現しており、いよいよ人間に対する施術の第一号として主人公のチャーリー・ゴードンが選ばれる。
施術後、著しい速度で物事を吸収し、一流の教授が凡才に見えるほどに成長を遂げる。
しかし、そんな自分を理解してくれる人間が周囲に全くいないことを知り、絶望するゴードン。

さらに追い打ちをかけるかのように、天才マウスのアルジャーノンが徐々に壊れていく様を目の当たりにする。
そう、実験は失敗だったのだ。
自分もアルジャーノンと同じ運命を辿るのだろうと悟ったゴードンは、この事態に抗う手段を模索する。

絶望に触れ、徐々に壊れる自分を知ったゴードンがとる行動とは。
価値観や人生観について、考えさせられる作品です。



アルジャーノンに花束を
ダニエル キイス Daniel Keyes 小尾 芙佐
早川書房 (1999/10)
売り上げランキング: 46743

  • [2007/05/01 14:37]
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