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[読書]神は沈黙せず 

山本弘著。2003年出版。
これはスゴイ。壮大な近未来SFである。

理系人間なら、誰もが一度は想像しそうな神のシミュレーション論。
「実はこの世界は誰かが作ったもので、今でも巨視的に観察しているんじゃないだろうか」といった考えを、物語として描いている。
ドラえもんにも惑星シミュレータみたいな秘密道具があったけど、まさにそんな感じ。
この世界が作られたものなんじゃないか、という感覚。

多くの文献を調査・研究し綴られた物語は、フィクションとノンフィクションの混在具合が絶妙なものに仕上がっている。
話しの及ぶ範囲も非常に広範で、計算機科学、量子論、人工知能、遺伝アルゴリズム、数学、科学、宗教・・・果てにはUFO等の未確認物体や超常現象などまで。
そのせいもあって、理系な自分は主に科学の視点から物語を眺めてしまうけど、文系の人には文系なりの視点で楽しめるのは間違いない。

物語の主人公はフリーライタの女性。
登場人物もユニークなキャラがそろっていて、売れっ子作家でカリスマ性を備えた彼氏や、遺伝アルゴリズムの研究に秀でた兄などが登場する。
高性能の望遠鏡で宇宙の彼方を観察すると確認できるモアレ、量子レベルでの不可思議な物理現象など、現実世界にほころびを感じはじめる兄。
遺伝アルゴリズムの研究中、シミュレーションの過程で成長するAIたちを観察するうち、神の意図に気づきその存在を確信しはじめる。
近未来を扱っているせいか、フィクションの部分も妙にリアル。
夢中になって読んでしまった。

ちなみに山本弘氏のWebサイトでは、本著「神は沈黙せず」に、あえて未収録にした“まぼろしのあとがき”が用意されている。
本書を一読した後読むと、また格別な思いがあるんじゃないだろうか。

これまでに読んだSFの中では最高峰のレベル、おすすめ。


参考
山本弘のSF秘密基地
http://homepage3.nifty.com/hirorin/messaagecm.htm



神は沈黙せず〈上〉 (角川文庫)
山本 弘
角川書店
売り上げランキング: 123491


神は沈黙せず〈下〉 (角川文庫)
山本 弘
角川書店
売り上げランキング: 129920

  • [2007/07/10 19:55]
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コメント

おもしろそー
お金に余裕ができたら・・・.

最近読んだ中ではかなりお勧めの作品ですよん。
グレッグイーガンのSFほど難しくもなく、さくさく読めちゃうのもミソかも。

tagさんはAI専門家だから、なおさら楽しく読めると予想。
ぜひ研究費で買ってください。
うちのアフィリエイトから。w

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