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[読書]ロケットボーイズ 

ホーマー・ヒッカム・ジュニア著。
邦訳版は1999年に出版された。

炭鉱の町に生まれ、やがてはNASAのエンジニアになる少年の成長を描いた自伝である。
もちろんノンフィクション。

時代背景としては、当時のソビエト連邦が宇宙開発でアメリカを一歩先んじていた1950年代以降。
この頃は1957年に打ち上げられた、ソ連の人工衛星スプーニクが夜空に煌く姿を、アメリカのお偉いさん方は歯軋りをして見上げていたわけだ(当時アメリカには人工衛星を衛星軌道にのせる力はなかった)。
アメリカではジェミニ計画が始まる頃になるのかな。

これらのロケットにまつわるニュースに刺激され、科学分野に深くのめりこむのが主人公だ。
試行錯誤しながら、お手製ロケットの燃料を開発するところなんかは、危なっかしくて読んでいるこっちまで心配になってしまう。
また大人の事情でロケット作りが暗礁に乗り上げそうになるなど、読んでいてはらはらしっぱなしの物語。
ロケット作りを通じて、少年から青年へ成長を遂げる様は、NASAのエンジニアになるような優秀なエンジニアはこうして育つのかと考えさせられる。

また、炭鉱の町が持つ独特の雰囲気を、ふんだんに伝えてくるのも面白い。
人間味溢れる登場人物が多いのも、物語のうまいスパイスになっている。
炭鉱の町といえば、「東京タワー」でもリリーフランキーが幼少時代を過ごした場所として描かれているけど、屈強な男たちが闊歩する風景は、世界のどこをとっても一緒なのかなと思った。
あと、長崎の軍艦島も炭鉱つながりでは有名ですね。

閑話休題。
主人公は根っからの理系少年なわけだけど、実際にロケットを飛ばすだけの環境が周りにあったというのは、とても羨ましい。
探せば材料も集まるし、必要な知識・ヒントを与えてくれる人物が周りにいて、レベルに適した書物も手に入ると。
自分の幼少時代を思い返すと、TVなどで凄いものを見て憧れを抱いたとしても、その分野へたずさわるためのアクションは不明だし、ヒントを与えてくれる人もほとんどいなかったような気がする。(あくまで幼少期)
勉強したいとしても、自分のレベルにあった書物を探す術も持たなかったしなぁ。
# このあたりは、行動力やコミュニケーション力の力も大きく働くはずで、全てを環境のせいにするのは間違えているとは思えど

それを考えると、今の情報社会は凄く恵まれた環境がそろってるよなぁと思う。
棋士の羽生善治さんのいう「高速道路の話」になりそうだけど、なんにしても努力する方向が明確になるってのは、昔に比べるととても恵まれていることじゃないかな。

将来、子供を育てることになったら、興味を持った事柄に対してヒントやモノを提示できるだけの甲斐性は備えておきたいなぁ、と思う。


参考:
インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞:梅田望夫・英語で読むITトレンド - CNET Japan
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001909.html



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  • [2007/07/25 08:57]
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