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[読書]ビッグバン宇宙論 

暗号解読」と「フェルマーの最終定理」に代表されるヒット作を連発する作家、サイモン・シンの最新作。
今回の「ビッグバン宇宙論」もかなりの秀作だった。

ビッグバンという単語を耳にしたことのある人は多いはず。
宇宙の始まりに起こった大爆発のことだ。
本書はビッグバンから始まったという宇宙創造モデルが、突拍子も無い科学者の空想から生まれたわけではないことを示している。
そのモデルは、数多くの基礎理論構築と実際の観測を経て生まれたモデルであることを、丁寧に噛み砕いて紹介している。
宇宙物理の歴史はとてもスリリングであることを知るだろう。

地動説から天動説へのパラダイムシフト、光の特殊な性質、相対性理論、宇宙の性質などなど刺激に満ちた話題がてんこ盛りだ。
中でも、以下のトピックは知らなかった。

光の速度は秒速30万キロメートルであることが分かる一方で、一体何を媒体にして光は伝わるのかといった疑問が浮上した。
解決策として、まだ観測できない「エーテル」という物体を媒体にして伝わるのだと科学者のほとんどが信じている時代があった。
しかし、現在では真空であっても光は伝達し、そしてその速度は“観測者”に対して一定であることが分かっている。
この事実を発展させ、アインシュタインの相対性理論ができあがった。
その後、相対性理論は重力理論の要として確立。
超重力場での光の曲がる度合いが観測され、ニュートンの物理法則が厳密には誤りであり、一般相対性理論が正しいことが実証された。
(通常、我々の周りにあるものを考えるときには、ニュートンの物理法則で充分)

宇宙は永遠の過去から存在する静的な宇宙なのか、それともビッグバンによってある時突然に出来たものなのか。
この二つの理論が激突する歴史も非常にスリリング。
ビッグバンを支持する科学者が、実際に宇宙に存在する元素の割合とビッグバンによる物質生成の理論が同じになることを示したり、宇宙背景放射を観測しビッグバン直後の宇宙や銀河形成の歴史を紐解くなど、非常に刺激的。

そして、今でも宇宙には沢山の謎が残っている。
ビッグバン以前はどうなっていたのか、ビッグバンの時点で空間と時間が生まれたのであれば、ビッグバン以前という概念すらおかしい。
そして膨張を続ける宇宙は、燃料である水素を使い果たした後、一体どうなるのだろうか。
全てが凍り付くビッグフリーズが訪れるのか?

知的好奇心を刺激して止まないトピックが目白押し。
理系な人には、オススメできる一冊。


関連エントリ:
heavy monologue | 暗号解読
http://heavyfeather.blog38.fc2.com/blog-entry-465.html



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  • [2008/04/02 22:09]
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